2017/04/20

教理研究院への反論

教理研究院への反論

2017419

芳岡隼介

今年の228日~34日まで、私は顯進様のNGOが主催する大会に参加し、声明を出しました。徳野会長は私の声明に対する対策講話をされ、私もそれに反論してきました。最近は松濤本部の教理研究院が、私の声明を取り上げて批判をしています。

 

お父様のみ言を学べば明らかなように、地上天国は真の家庭の四位基台の完成から広がっていくものです。真の家庭の四位基台は、長子である顯進様を排斥しては絶対に完成できません。またカインの子女である祝福家庭は、アベルの子女である真の子女様を通して真の父母様につながるようになっています。それにも関わらず、現在の家庭連合本部がただ教勢の減少を恐れて子女様を「分派」扱いし「見るな、聞くな、行くな」というスタンスを取り、神の摂理を守るのではなく、組織防衛のために動く姿が、非常に悲しく残念でなりません。

 

私は声明の中で、特にお母様の語られる「独生女」のお話に拘ってきました。お母様に勝利していただき、真の家庭の四位基台を完成していただくためにも、お父様の語られたみ言と真摯に向き合って「独生女」論を考えなければなりません。

 

教理研究院は、私が徳野会長への第一の反論で引用したみ言(マルスム選集6082882892009228日)に関して、家庭連合ホームページからリンクされている「真の父母様を中心に一つになろう」というサイトに以下のような反論を掲載しました。

 

分派による「真のお母様」を貶めるための御言改竄の問題 (1)み言の前後の文章を隠し、意味を誤読させる ――み言を正反対の意味に翻訳して悪用

 

教理研究院は、私が意図的にみ言の意味を歪めて正反対の意味にしている、と批判しています。私は韓国語ができないため、お父様のみ言を引用する際に、すでに誰かが日本語に翻訳したものをネット上から引用する、という方法をとっていました。それで私も当初は「私がネット上から引用した日本語のみ言に、すでに意図的な解釈が含まれていたのかも知れない」と考えました。

 

しかし、櫻井正実さんがこの問題についてご本人のブログで言及してくださり、私もその内容を吟味することで、よく理解することができました。結論として、教理研究院の私に対する反論にこそ意図的な解釈や誤訳が存在し、看過できないものであるということが分かりましたので、以下に指摘してみたいと思います。

 

一、教理研究院は、お母様の「クリスマス発言」に一切言及していない。

 

私は、徳野会長への反論の中で引用したみ言を通して、「お父様は、お母様がお父様の血統を疑っていることを、真の父母の分裂であり、越えるべき試練(38度線)として指摘された。」と主張しました。

 

それに対して教理研究院は、私が引用したみ言を「誤訳」であるとか、「前後の文章を省いている」などと言いながら、「本当は全く正反対の意味であり、お母様がお父様の血統を疑っているという話ではなく、むしろお母様はお父様が純潔な方であることの証人だというみ言だ」という風に主張しています。

 

この教理研究院の主張には、意図的、且つ明らかな誤訳や、文脈の無視があります。この点は後で言及しますが、まず最初に、教理研究院が「クリスマス発言」を始め、最近のお母様の「独生女」のみ言など、現在のお母様がお父様の血統を堕落の血統だと発言されていることを完全に無視していることを指摘しておきます。

 

①お母様の「クリスマス発言」

「私は生まれた時から原罪がない。お父様には兄弟がいる。お父様に原罪がなければお父様の兄弟たちも原罪がないではないのか?私には兄弟がいない。また、お父様には私生活がある。私にはそれがない。きれいだ」

 

これは20161225日および30日の、非公式な場でのお母様の発言ですが、参加した方の報告で明らかになったことです。映像などの記録は確認できませんが、内容的には非常に深刻であることを理解していただけると思います。

 

②金ジンチュン教授の論文

以下は、今年2月の孝情学術院国際学術会議において、金ジンチュン講師が発表した内容の要点です。

 

「真のお母様が強調するように、これからは真実をあかさなければいけない時になった」

1)真のお父様は神様の血筋で生まれたのではなく、堕落の血統を通して生まれた為、接ぎ木されなければならない。(資料243頁)

2)真のお父様は、イエスからメシヤの使命を引き継ぐことにより、独生子の位置を相続して、サタンが讒訴することのできない天の血統を持つようになった。(資料240頁)

3)真のお母様は、天の血統を持って生まれたので、原罪がない独生女の立場で誕生した。(資料248頁)

4)真のお父様は、神によって準備された真のお母様に会って、1960年子羊の宴をすることにより、創造本然の完成人間である真の父母となった。(資料248頁)

 

このような重要な国際学術会議において、今までの原理を覆すような発表を、お母様の許可なしにできるはずはないため、「クリスマス発言」と瓜二つのこの内容は、正にお母様の許可を得た、お母様のお考えだと見て問題ないと思われますし、「クリスマス発言」が事実であったことを裏付けるものです。

 

2017329日、韓国の全国公職者総会でのお母様のみ言

「否定できないはずだ。6000年ぶりだ。私を生んでくれた父母がいたが、私は神様を父としって育った。私の祖母も大母様もそのように認めた。神様が私の父。人類のなかで神様を父と知って生まれた人はただ私一人。2000年前のイエス・キリストと。」

 

この部分は家庭連合の公式的な動画などではカットされていますが、youtubeに音声がアップされています。神様を父と知って生まれた存在として、お母様ご自身とイエス様を挙げておられますが、お父様が入っていません。これも、お母様のお父様の血統に対する認識を表しています。

 

以上を見れば、現在、お母様ご自身が、お父様の血統を堕落の血統だと考えておられることは明白です。その立場からお父様のみ言を見た時に、私が「お父様は、お母様がお父様の血統を疑っていることを、真の父母の分裂であり、越えるべき試練(38度線)として指摘された。」と解釈したことはごく自然なものです。一方、教理研究院の「本当は全く正反対の意味であり、お母様がお父様の血統を疑っているという話ではなく、むしろお母様はお父様が純潔な方であることの証人だ」という解釈は無理があります。

 

徳野会長もそうだったように、教理研究院(家庭連合本部)は、お母様の「クリスマス発言」が「有った」とも「無かった」とも言わず、無言を貫いています。その理由は、「有った」と言えば、お父様の血統を否定することになり、原理的に説明ができないことを良く分かっているからでしょう。また、「無かった」と言えば、「お父様は原罪あり、お母様は原罪なし」をむしろ全ての食口に教育しようとされているお母様からお𠮟りを受けるからではないでしょうか。

 

二、私が引用したみ言の翻訳が、「悪意のあるみ言の改竄、誤訳」であったかどうか

 

私のみ言引用(ネット上から引用)を、教理研究院は「悪意のあるみ言の改竄、誤訳」だと総括しています。私の引用したみ言の翻訳について、教理研究院が反論して正しい翻訳だとするものを掲載し、それに対して櫻井正実さんが、「それこそ改竄、誤訳だ」ということで記事を書かれました。

 

私は韓国語ができませんが、櫻井さんの記事を読んで、ある程度理解し、櫻井さんの翻訳が最も信頼できると思いますので、以下に櫻井さんの翻訳の抜粋を載せます。教理研究院が省略してた箇所も補い、意図的に誤訳した箇所は後で指摘します。

 

<以下、御言引用>

「(省略箇所開始-先生がそのように生きましたか?言ってみろと言うのです!-省略箇所終わり)私たちのお母様にも(※①)話してみなさい。いいかげんに生きているか。お母様も38度線を越えねばならないのです。『あなたはあなたの行くべき道があり、私は私の行く道がある』といって行ってみなさい、分かれたでしょう(※②)1パーセント、0.何パーセントの差が開いても分かれるのです。天国の門に共に入っていかねばなりません。堕落するとき、(アダムとエバは)一緒に堕落しました。一緒に追い出されたのです。地獄の底まで一緒に行ったのです。「先生は堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたのか?」というのです。皆さんは、そのようにいう自信がありますか?(※③)

 

(省略箇所開始-16歳で堕落したら堕落する前のエバの名をして、その次にアダムの代身の位置で歴史時代の代表として責任を持ち、蘇生段階の代表者、長成段階の代表者、完成段階の代表者、全部みな8段階を越えて行くことのできる6000年その代表の血筋を清めずしてどのように代身の神様の血筋を連結させることができますか?(※④-1)-省略箇所終了)

 

原理を解釈することもできない人々が、何、先生は純血か、何の血か(※⑤)。私はそれを知っているので、この場に来ないようにしようと思いました。そこに行かないようにしようと思いました、汚らわしいことを知っているので。何、先生の血が、どうしたというのですか。堕落の前に、血を汚しましたか(※④-2)」

<御言引用終わり>

 

①教理研究院の意図的誤訳その1

ここで、教理研究院は「어머니보고도」という「お母様にも」としか訳せない箇所を「お母様についても」と意図的に誤訳しています。そうすることで、その後の「話してみなさい。いいかげんに生きているか。」の箇所を、「お父様と同様に、お母様もいい加減に生きていない」という意味にしたかったようですが、意図的誤訳です。

 

教理研究院が削除したその直前の部分で、お父様がご自分の生き方を「先生がそのように(いい加減に)生きましたか?言ってみろと言うのです!」と、食口たちに返答を求められ、「私たちのお母様にも話してみなさい。いいかげんに生きているか。」と、「お母様に聞けば、お父様がいい加減に生きてきたかどうかわかる」と語っておられるというのが、正しい理解です。

 

②教理研究院の意図的誤訳その2

まず、38度線とは朝鮮半島の南北を神側・サタン側に分断する国境線です。故にお母様が38度線の向こう側にいて越えて来なければならないということは、この表現自体が、真の父母が神側・サタン側に分断されていることを示しているのではないでしょうか?

 

その上で、教理研究院は「갈라졌지」という、「分かれたでしょう」とか「分かれたんだね」(いずれにしても過去の出来事)としか訳すことができない部分を、「分かれてしまったことでしょう」と敢えて仮定形に誤訳しています。仮定形にすることを通して「(もしも)『あなたはあなたの行くべき道があり、私は私の行く道がある』といって行ってみなさい、(もしそうしたら)分かれてしまったことでしょう」という風に解釈し、真の父母様は分裂しているのでなく、一つなのだ、という風に、無理に正反対の解釈へと誘導しています。一つであるのならば、お母様が38度線の向こう側にいるということはあり得ないことです。

 

③教理研究院の無理な解釈

「『先生は堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたのか?』というのです。皆さんは、そのようにいう自信がありますか?」

ここで、『』の中の言葉は、お父様の血統は堕落の血統ではないかと疑っている言葉です。私はこの言葉はお母様の言葉だと主張しましたが、教理研究院は食口の言葉だと無理な解釈をしています。以下に、私の解釈が妥当だと考えられる理由を述べます。

 

1)その直前の話の内容が、お母様が38度線の向こう側にいるという内容、あるいはアダムとエバが一緒に堕落したので、お父様とお母様が完全に一つになって越えなければ、という内容です。また、その直後の話の内容が、お母様は堕落前のエバ、お父様は本然のアダムの代身という内容になっています。この二つの内容に挟まれたところに、突然、食口の言葉が挟まれていると考えるのには文脈上、無理があります。前も後もずっとお母様の話、あるいはお父様とお母様の一体化の話をしていたのですから、真の父母様が一つになられる上で問題が生じている例として、お母様が『先生(お父様)は堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたのか?』と聞いた、と言及されているのです。

 

2)もしもこれが食口の言葉だとすれば、「(食口たちが)『先生は堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたのか?』というのです。皆さん(食口たち)は、そのようにいう自信がありますか?」という風になり、お父様が改めて「皆さんは」と言っているのが不自然になってしまいます。一方、お母様の言葉だとすれば、「(お母様が)『先生は堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたのか?』というのです。皆さん(食口たち)は、そのようにいう自信がありますか?」となり、自然です。

 

教理研究院は「先生は…」という表現から、これは食口が言った言葉だと主張していますが、食口の前で話しているのですから、お母様が言ったとしても「先生は…」と表現して何ら不思議はありません。

 

3)なにより「クリスマス発言」で、お母様ご自身が、お父様の血統を堕落の血統であると語っておられるのですから、そのことから考えても、『先生は堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたのか?』と聞いたのはお母様である(2009年当時からお母様のお考えの中にお父様が堕落の血統を受けて生まれたという考えが存在した)と解釈するのが妥当です。

 

④「クリスマス発言」とつながるみ言の省略

教理研究院は④-1のみ言を省略しています。この部分でお父様は本然のアダムの代身として、16歳以前の蘇生段階、長成段階においても、神の血統を連結して誕生し成長されたことを語られています。つまり、上に紹介した金ジンチュン教授の論文のように、お父様が堕落の血統で生まれ、16歳でイエス様の使命を引き継いだ時に神の血統へと転換されたという論議が、統一家の中枢ではこの当時(2009228日)から既にあったということになります。

 

このように教理研究院が削除した箇所を補うと、④-2でお父様が「何、先生の血が、どうしたというのですか。堕落の前に、血を汚しましたか」と語られている意味が分かります。これは、「本然のアダムであるお父様が、アダムが堕落したという16歳以前に堕落の血統であった訳がない」という意味として理解することができます。

 

省略箇所を吟味することで、教理研究院が「クリスマス発言」や金ジンチュン教授の論文との齟齬を心配して敢えてこういった部分を省略した理由が分かります。

 

⑤私が引用した御言の日本語訳の間違い

「何、先生は純血か、何の血か」という部分ですが、私の引用した日本語訳は、「先生が純潔か、何とか潔かと」となっており、これは教理研究院から指摘を受けたように、明らかな誤訳というか、変な訳になっています。しかしこれで、み言全体の意味が変わる訳ではありません。

 

三、松濤本部が、過去にもみ言を意図的に誤訳した事例

 

以上のように、教理研究院がみ言の前に誠実というよりも、組織防衛のために都合の良い翻訳や解釈をしてしまっていることが分かります。それも、櫻井さんの記事を読めば、結構分かりやすい誤訳ですので、お父様のみ言と韓国語に精通する人の目に触れないように祈りながら、ネット上にアップしているのではないでしょうか。

 

私は二年ほど前、お母様の「独生女」のみ言に関して、松濤本部に質問文を繰り返し提出していました。「独生女」について語られたお母様のみ言を調べていく内に、偶然にも松濤本部がお母様のみ言を意図的に誤訳していることを発見しました。韓国語ができない私がこれを発見したのは奇跡的な事でしたが、以下に紹介します。

 

①松濤本部が挙げた韓国語原文

「이것은 누구나 없는거야. 독생녀밖에는 못해.독생녀 확정자. 독생자 위치는 2000년에 세워졌어. 아버님은 예수님이 나타나서 당신이 이루지 못한 사명을 맡아주십시오. 그렇게 스위치 거야.

 

②松濤本部による日本語訳(意図的な誤訳)

「これ(祝福)は誰にもできないことです。独り娘になった者しかできません。独り娘の確定者です。独り子の位置は2000年前にすでに立てられています。(再臨主である)お父様にイエス様が現われて、ご自身が成すことのできなかった使命を引き受けてほしいと語られたのです。」

 

ブログgildongに掲載された日本語訳

「これ(堕落の血統を脱がせること)は誰もできないことです。独生女しかにできません。独生女確定者。独生子の位置は2000年前に立てられました。お父様はイエス様が現われ、ご自身が成し遂げられなかった使命を引き受けてくれということで、スイッチ(血統転換)されたのです。」

 

①②はCARPスタッフが利用する掲示板に、お母様のみ言が韓国語と日本語訳の両方、アップされていたものです。①の原文では「스위치 거야」となっています。これは③のように「スイッチされたのです」と翻訳しなければならないのに、松濤本部では「語られたのです」と意図的に誤訳しています。

 

つまり「スイッチされた」というこのみ言は、最近、お母様がハッキリ語られるようになった、お父様は堕落の血統で生まれ、16歳でイエス様から独り子の位置を引き継いだ時に神の血統へと転換された(スイッチされた)、ということを表しているみ言です。松濤本部はそれを隠すために、「語られたのです」と翻訳しました。

 

「スイッチされた」の場合、主語はお父様ですが、「語られたのです」という翻訳では主語はイエス様ですから、全く違います。「誤訳」の域ではなく、「捏造」と言えるでしょう。これがどういうことかを説明してくださいという私の質問に対して、松濤本部は未だに無回答です。

 

四、結論

 

以上のように、私が引用したみ言の日本語訳に多少の間違いがあったものの、「お父様は、お母様がお父様の血統を疑っていることを、真の父母の分裂であり、越えるべき試練(38度線)として指摘された。」という私の理解は妥当なものです。さらに、お母様の「クリスマス発言」を考慮に入れれば、なお一層、妥当であることが分かります。

 

教理研究院を構成されている先生方は、どうかお母様を神格化せず、お母様にも5%の責任分担があるということを認識され、真の孝行息子としてお母様に侍っていただきたいと思います。お母様がされているお話は、お父様が心配され、禁止されたお話ではないのでしょうか?顯進様は摂理的長子として、「独生女」を語られるお母様に対して、涙を流して心配しておられます。ただ「分派」扱いするだけでなく、顯進様が何を語り、何を成し、如何にお母様を助けて差し上げようとされているかを真っ直ぐに見つめていただけないものでしょうか。

 

以上です。

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2017/04/04

祝福家庭セミナー(ハーフデイ)4月16日

2017/04/04

GPC 2017文顕進議長基調講演(3)

シナジーの創出:影響力の拡大

グローバル・ピース財団と多くのパートナーは、人類が直面している最も緊急の問題を解決するために共に努力しています。マニラで開催されるこの会議では、このような努力の事例を集中的に扱う予定です。模範的な事例を共有し現場の声を聞き継続的な変化のための指導者育成と、それに必要なシナジーの創出などに焦点を当てています。グローバル・ピース・コンベンションは優秀な方をパネルとして迎え、様々なフォーラムやワークショップを通し世界平和の構築に必要な、具体的な事柄が実行されるよう促進していきます。今後、コンベンションにおいて論議する内容を簡単に要約したいと思います。

GPF特有の異なる宗教をつなぐプラットフォームは、東西アフリカ紛争地域においてアイデンティティによる葛藤や過激派を、効率的に対処するための手段として活用されています。したがって都市の中の様々な地域社会で、和合を実現するため奨励しています。主要な宗教指導者や実務家たちは、平和構築の戦略、国際宗教の自由に関する主な案件、グローバル倫理のフレームの構築などの事案を議論することです。

 「朝鮮半島統一」セッションには、北東アジアとアメリカの著名な学者の方々が参加されます。この方々は、統一天使の草の根リーダーシップ・ネットワークと統一のためのロードマップと宣言文などを活用しておられます。

 「経済、及びビジネス」セッションでは、フィリピン商工会議所と共同で準備した躍動的な内容と、ASEANの経済開発の可能性の潜在力の噴出戦略を扱う「第2回グローバル・ピース経済フォーラム」が行われます。

 「グローバル・ピース・ウーマン(GLOBAL PEACE WOMEN)」セッションでは「平和と発展のための新しい女性リーダーシップ文化:家庭から世界へ」というテーマで、リーダーシップについて集中的に議論する“女性の指導者総会”と実質的教育のためのワークショップが行われます。

 「教育の革新(TRANSFORMING EDUCATION)」セッションでは、フィリピン教育省やその他のパートナーと共同で準備したセッションとして、第5回国際教授・教育者会議と同時に行われます。学生が一般的、あるいは社会的企業を直接創業する学校のリーダーシップ・創業プログラムである「LEAP HUBS」が紹介されます。本プログラムのパートナーとして、グーグル(GOOGLE)、サムスン(SUMSUNG)、インテル(INTEL)、シスコ(CISCO)、エアテルネットワーク(AIRTEL NETWORKS)と富士通(FUJITSU)などがあり、さらに、ORACLE(ORACLE)は、2017年からGPFケニア支部とフィリピン支部とパートナーシップを結んでおり、ORACLEアカデミーを運営し学生と教師を対象に、DB設計・プログラミング教育を支援しています。

 今回のコンベンションの期間中の3月3日に、 SMケオスとGPFフィリピン支部が共同主催するグローバル・ユース・サミット(GLOBAL PEACE YOUTH ASSEMBLY)がSMモールで開催され、青年代表団も参加予定です。15,000人の若い指導者が「道徳的、革新的リーダーシップ」をテーマにサミットに参加し、本コンベンション、及び2日に開催される“ONE Kグローバル・ピース・コンサート”の熱気が引き続くでしょう。

 アジア太平洋平和・開発奉仕連盟、本コンベンションの主要スポンサーであるIBMのような活発的なな企業パートナーの皆様、そして“ために生きる”の精神に根ざし奉仕文化と市民精神を発展させているグローバル・ピース奉仕団関係者の皆様にこの場を借りて感謝の言葉を申し上げます。大々的な植木イベントに協力してくださったモンゴルのボランティアの皆さんと、ネパール地震被災者支援し、バグマティ川流域浄化作業に参加してくださった「ライズネパール」奉仕団の皆様、誠に感謝申し上げます。
これらの奉仕活動には、インドの衛生・飲料水の供給プロジェクト、東西アフリカ、ブラジル、パラグアイ、アメリカ全土などで進行中である複数のプロジェクトがあります。世界中の人々に必要な支援と奉仕のために、グローバル・ピース奉仕連盟が共に協力しています。奉仕文化の伝播のために、多くの方が模範となり先駆者的精神とサーバント・リーダーシップ(servant leadreship)に心より感謝を申し上げます。

結論
ご列席の皆様、皆様の才能、資源、時間を割いて崇高な大義の実践するために、この場に参席してくださったことを心から感謝申し上げます。「神の下、人類一家族」として生きることが、私たちが最終的に追求する大義であります。日々、発展的な姿と優れたリーダーシップを示しているフィリピン国民の皆さん、心からお祝い申し上げます。多様なグローバル・ピース・フェスティバル、リーダーシップ大会、人格教育、青少年奉仕活動、及び地域社会開発プログラムなどを行い、パートナーと共に設立した当財団を心から誇りに感じます。このような努力によりフィリピンだけでなく、全世界の全ての地域で高いレベルの活動を展開し変化を図ることができるのです。

皆さん、一人ひとりの努力とリーダーシップ、そして奉仕活動は、私たちの教育、企業、そして家庭において革新的な変化をもたらしています。家庭は愛と人格を育てるインキュベーターのような場です。今回の第7回グローバル・ピース・コンベンションは、多数の利益よりも強力な力を生み出す、最も有望な平和と発展のモデルを見て共有することです。これらのモデルを活用し不確実な緊張の暗雲を取り除き、人類を一足発展させる新しい時代を開くことができます。

世界のために人格、奉仕、企業、学術、及び平和のルネッサンスを開いていきましょう。このようは尊い活動を施行するために、皆様の家族や国家に神様のご加護が共にすることを願います。SALAMAT PO - ありがとうございます。<終わり>

2017年2月28日、マニラ・マリオット・ホテル、開会総会にて

2017/04/04

GPC 2017文顕進議長基調講演(2)

道徳的、革新的リーダーシップ

ご列席の皆様、ビジョンを通して私たちが出来ることは何であり、物質を超える世界を見て、どのように世界を変えることが出来るかを洞察することができます。しかしこのようなビジョンが実行されず、理想が具体的に適用されず実現されない場合、永遠に抽象的な理想として残ります。目に見えず、実質的な結果を示すことも難しいのがビジョンです。したがって、変革を求めている指導者は、崇高な理想を受け入れ内在化する人たちであり、どのようにビジョンが実現されるべきかを示す先例を立てる人たちです。

2010年にナイロビで開催されたグローバル・ピース・コンベンションで私が最初に紹介した「道徳的、革新的リーダーシップ」というフレームワークは、この時代に必要なリーダーシップの資質を明確かつ簡潔にまとめています。革新的な技術が、潜在的に人類が直面している多くの難題の解決に大きな助けになったとしても、葛藤と腐敗の根源を解決することはできません。そのため、倫理的で誠実性を備えたリーダーシップが必要です。

 道徳的な指導者は人類の最も基本的な願いが反映された、人類の一生において普遍的原則を遵守し、個人の利益ではなく全体の利益のために、共通のビジョンに基づいて任務を遂行します。道徳的、革新的リーダーシップは、人間が生まれながら持っている創造性を活用できるよう、最も解き難しい社会的課題をも解決していく責任感ある倫理市民として自らを治めることが出来る人です。

 GPFは2010年から、このような道徳的、革新的リーダーシップのフレームワークを様々な会議、フォーラム、及び青年リーダーシッププログラムの場で活用してきました。どのような状況でもGPFが重点を置く点は、指導者の資質です。その指導者が最も重要な目標を達成する資質があるか、はっきりした倫理基準に基づいて創造の可能性を発揮するようにする能力があるかを見るのです。今回もまた、同じフレームワーク内での平和と発展のための新しいモデルを検討する予定です。


コリアン・ドリーム

私の祖国である韓国で、平和と関連する驚くべき事例があります。朝鮮半島の分断と、攻撃的な核実験を敢行する北朝鮮の挑発は、アジアや全世界の平和と安全を脅かす最も緊急の課題です。現状を維持することはできません。古い冷戦時代フレームを脱し韓国国民と周辺国が共に力を合わせ、地域と全人類の運命を開拓してく新しいアプローチが必要な状況です。

2014年の末、韓国語で出版された私の著書である「コリアン・ドリーム(KOREAN DREAM)」と、最近発刊されたその英語版を通して、新たなアプローチのためのロードマップを提示しました。朝鮮半島統一という夢を実現するための、最も重要であり総合的な努力を提案しました。現在、私が提示した方法は「統一を実践する人々(統一天使)」が実践しています。統一天使は1,000団体を超える市民社会、宗教、および非政府機関が「ワン・コリアキャンペーン」を通して、趣旨を共にし協力して行動する、全く新しい形の市民運動連帯体です。グローバル・ピース財団は、韓国に拠点を置き活動している統一を実践する人々の主要なパートナーとして、全世界の同胞社会を中心にその基盤を拡大しています。

 「ワン・コリア」キャンペーンがもたらした進歩と影響力は驚くほどです。今日のコンベンションで韓国で適用されているアプローチと韓国で得られた教訓の多くのを共有します。今からコリアン・ドリームのロードマップの重要な要素を簡単にご紹介します。コリアン・ドリームのロードマップは、他の国や状況にも関連性が非常に高いことでしょう。

 まず第一に、普遍的な原則に立脚したビジョンを共有することが最も重要な出発点です。韓国の夢は歴史的に韓国と北朝鮮国民すべてに定着している倫理的な「弘益人間」と繋がっています。本質的に韓国人のアイデンティティと関連し、全ての人類を利するために生きることを通してその運命を達成させます。植民地統治の痛みを経験した他の国のように、戦争後、韓国は韓国固有の民族的アジェンダを定義しようとしたが、残念ながら再び冷戦時代の地政学的渦に巻き込まれました。現在の分断は第二次世界大戦後、日本帝国の没落を契機に新たな国家モデルを確立しようとしていた韓国人の願いとは程遠い、外部の強大国により強制的に成された構造です。

 第二に、家族制度は国家の礎です。韓国の伝統文化は、大家族に基づき優れた精神を持っています。これらの伝統的な家族制度は、基本的な価値を涵養し人間関係に必要な秩序、安定、そして信頼を学ぶことができます。これらの伝統は、全ての人の福祉と健康な社会のために必要な要素です。

 今日の韓国は、世界的水準のインフラと高度の物質的繁栄に発展した国家の姿となりました。しかし残念ながらも、西欧の文物を無分別に受け入れ外的成長のみに執着した結果、家庭の破綻と大家族モデルの崩壊を面することになりました。また婚姻率と出生率は世界最低水準であり高齢者の自殺率も高く、その他にもいくつかの深刻な社会問題により困難な状況にあります。家族制度を維持することは、国家的な健康においても非常に重要です。

 第三に、信頼性の高い世俗的国家(STABLE SECULAR NATION)建設のために、包容的な精神的環境の構築が必要です。私が特に強調したい部分は、韓国人は自国内で発生した宗教だけでなく、世界の主要な宗教を受け入れ独特の精神的な意識を持っているということです。韓国人が単一民族という点を勘案するのならが、さらに驚くべき事実です。これらの精神的な意識は全ての人類のための模範国家を創建しようという理想を実現するために、過去五千年の歴史の中で発展してきました。このように崇高な理想をもって韓国人たちは、宗教と信仰が国家の運命を決定していくにおいて真なる方向を導いてきました。

 つまり宗教や信仰が、統治とは別ではなかったということです。今日、政?分離の目的を間違った方法で再定義しようとする、現在の西欧型民主主義に注目せざるを得ません。もちろん政教分離の本来の目的は、国家が後援する単一の宗教があってはならないということでしたが今日の広場民主主義には信仰が完全に排除される必要があると解釈されています。人間は本質的に精神的な存在として、高い理想と真実を追求する存在であるため、宗教指導者と実践していく信仰者たちが、安定して倫理的な国家の政治体制に含まれる必要があります。

 最後に、6.25戦争以来の韓国は、極度の貧困状態から抜け出すために国家のアイデンティティを下から確立する必要がありました。当時「セマウル運動」を通じて、韓国の国民は自立の精神と共同体の強靭な精神力を身につけることができました。自立を促し高等教育を奨励し、国家ビジョンを実現するために国家の主人である国民が直接参与するようにしました。これらのすべての要素が合わさって韓国の人的資本が強化されたのです。大義に共感し共にする市民は、肯定的な変化を主導する強力な力となります。

 同じ文脈で、統一されたコリアへの夢を叶えるために共に努力することは、公務員や政策専門家だけではなく、国民皆のための事です。したがって「統一を実践する人々」は草の根市民運動と教育に重点を置いています。従って朝鮮半島統一という大義に、社会各界各層の国民が参加できる場を供えています。「市民の力(PEOPLE POWER)」を活発化し、より大きな大義を達成することができます。北朝鮮のような抑圧的社会で自由の炎を発火させるために、ITとソーシャルメディアを活用することも「市民の力」を活用する良い方法です。

 市民社会組織は、変化に必要な重要な触媒の役割を果たします。北朝鮮と海外同胞までと領域が広くなり、韓国社会の至る所で機関と同盟を構築した大規模な組織で運営されており、統一天使の影響力は徐々に大きくなっています。同様に、世界の市民社会団体が様々な事案で大きな影響を及ぼしています。

 これらの主要な要素を踏み台にし、ワン・コリア(ONE KOREA)キャンペーンは、人類が直面している平和と安全という最大の課題で目に見える進展を見せています。この運動を通して70年余り続いている朝鮮半島分断と紛争を解決するのなら、どの意味のある事か考えてみてください。私たちが主導していく勢いを土台とし、これから世界の人々と国家の支援を必要とする時が来ました。ここマニラで開催されている2017年のグローバル・ピース・コンベンションで、統一を実践する人々とそのパートナーは、「ONE Kグローバル・キャンペーン」を正式に開始したいと思います。キャンペーンの一環として学術会議が開催され、3月2日にはモール・オブ・アジア(MALL OF ASIA)アリーナで「ONE Kグローバル・ピース・コンサート」が開かれます。その場に皆さんを招待したく思います。<続く>

2017/04/04

GPC 2017文顕進議長基調講演(1)

内外貴賓の皆様、ご列席の皆様、
今回、フィリピンのマニラで開催される第7回グローバル・ピース・コンベンション(GPC)に来られた皆様を心から歓迎し、この場に立つことが出来心から光栄に思います。今日この場に、40カ国以上の指導者の方々が集いました。社会の構成員でありながら、政治家、政府官僚、宗教や財界の指導者、教育者、及び市民社会・青年指導者として活躍している方々です。特に共同のビジョンに基づき、平和と繁栄に向けて精進し実現していく準備してきた内容を示すために、今日このような時間を持てる事はとても意味深い事と感じます。

今回の行事のために物心両面で後援してくださった内外、及びパートナー機関と関係者の皆様を始め、国際組織委員会の共同委員長を務めてくださったグロリア・アロヨ(GLORIA ARROYO)元フィリピン大統領と、ビニシオ・セレッソ(VINECIO CEREZO)元グァテマラ大統領にも心から感謝を申し上げます。また、自由という大義と躍動的なアメリカ - アジア同盟関係を支持してくれた、ワシントンDCにある世界的に有名なヘリテージ財団(HERITAGE FOUNDATION)の創始者であり、同志であるエドウィン・プルノ(EDWIN FEULNER)博士にもこの場を借りて感謝の意を表したいと思います。

私の祖国である韓国からも、VIPの方々が参加されました。真の政治家である「統一を実践する人々」の韓和甲(ハン・ファガプ)常任顧問、専任副首相であり現国会議員である金振杓(キム・ジンピョ)議員にも敬意を表します。

また、コンベンションプログラムにも記載されている全世界GPFグローバル・リーダーシップ委員会の委員の方々にも感謝申し上げます。フィリピン教育省、観光庁、フィリピン商工会議所、SMケオス、メディアパートナー、IBM、ワンコリア財団、国連ESCAPなど、数々のスポンサーとパートナーの皆様に特に感謝申し上げたいと思います。この場に集った全ての方々に感謝の拍手お願いします。

歴史的な第7回GPCのため、2009年に第1回GPCの開催地であったフィリピンに再びこのように集まりました。非常に重要な理由があるからです。十数年以上前に予見したように、今アジア大陸と太平洋島嶼国は、グローバルな影響力、機会および躍動の経済の中心地として浮上しています。環太平洋(PN-PACIFIC RIM)の時代とも呼ばれる新しい時代に入りつつ、世界経済の中心軸が大西洋からアジアへと移動しています。特有の地理的、文化的、歴史的背景を持つ東南アジア国家であるフィリピンも今は、地域と世界の平和のために極めて重要な役割を実行する立場にあると思います。

過去のGPCを通して、私は今世紀の未来を決定する上で、南半球の役割が重要であることを継続的に表明して来ました。先進国の成功モデルを反映すると、最適な政治経済システムを迅速に開発することができる点から、南半球の国々の可能性に注目しました。現在その先進国が犯している失敗を、踏襲しない場合において可能な話です。つまり開発が遅れただけに南半球の国々は、国・地理的開発に必要な最適なソリューションを選択することができ、失敗は最小限に抑えることができる機会を得るのです。

東南アジアブロックは、これらの点で最も未来が明るいと言えます。最も活気のあるグローバル海洋貿易の中心地に位置しており豊富な天然資源の宝庫であり、この地域の労働可能な人材は爆発的に増加する傾向にあります。また適当な政府体制の下、比較的包容的な社会・宗教環境を備えた国です。このような理由から、東南アジアブロックのグローバル経済、政治、社会、宗教的な影響力は急速な地域の成長に支えられ、潜在的にさらに拡散される見込みです。フィリピンで起こっている事は東南アジア、汎太平洋地域、アジア全域、そして全世界にまで影響を与えることになる。

このような理由から、今年50回目のアセアン(ASEAN)議長国として、地域の未来を決定するためにより重要な役割を成すべきこの場で、私の第二の故郷とも言えるフィリピンに再び集いました。グローバル・ピース・コンベンションの原則と価値の観点から見ると、神様を中心に家庭を重視するフィリピンで今回のコンベンションを開催することは、ある意味当然な事です。「MAKA-DIYOS、MAKA-TAO、MAKA-KALIKASAN、AT MAKA-BANSA - 神様、人、自然と国家の愛のために」というフィリピンの民族のモットーにも反映されています。本当に美しい表現ではないでしょうか。

今回のコンベンションは「道徳的であり、革新的なリーダーシップ:平和と発展のための新たなモデル」と呼ばれる、今の時期に適切でかつ重要な主題について議論する場となります。約10年前、国連と関連する国際機関は、2030年までに持続可能な開発目標(SDG)を達成するためのキャンペーンを開始しました。本コンベンションは、目標を達成するために必要な技術革新的かつ斬新な多分野の協力モデルを提示することです。同時に、見違える開発だけでなく、自由と個人の権利、正当なガバナンスに基づく真の平和を達成するためには、より根本的な問題を解決する必要があります。

2016年は混乱と課題、変化の時期でした。私たちは歴史的に重要な変曲点に立っていて、アジアからアメリカ、そして世界的にリーダーシップが移り変わる変換の時期に来ています。失敗したトップダウンの発展モデルと既存の状態のみを維持する習慣に対して、急速な社会経済的変化の中に取り残されたり疎外された人々の不満が表出し始め、これらの不満に迎合した運動が勢力を伸ばしています。

グローバルトレンドと技術の発達で、人が互いに異なる文化・経済圏との間の繋がりがより緊密になりました。これらの繋がりにより発展の機会を得たが、一方では様々な人々を統合させなければならない重要な課題を抱えることにもなりました。日々、増大される繋がりにより世界が徐々に「小さく」なる中、国籍、民族、人種、宗教の多様性を受け入れながら、どのように統合を成すことができるか考えたことがありますか。国家の利益と世界の利益が一致しない場合、私たちはどのように調整するべきでしょうか。

政治、または経済的な事項のみを考慮して導出したグローバルな視点やアプローチは、初めから限定され不足な部分が多いことでしょう。国家別の利害関係を超えて進むべき方向や方法を開発してこなかったため、グローバル化するにあたり課題があるのです。今まで、国際的に進んで行くための道徳的・精神的な方法を効果的に正当化した主体はありませんでした。

 私たちに必要なのはシンプルで明瞭なビジョンです。創造主が与えられた基本的人権とすべての人々の精神的・道徳的性質を支持する普遍的原則に基づき、人類共通の本質を描いたビジョンが必要になります。ここで一般的な原則は、日々近づいていく世界で共に暮らし互いに繋がっていく方法を、導く共同の価値に実際に適用することができる原則を意味します。「共同の価値」は、隣人、国家、あるいは世界的な共同体などのすべての社会の主体を、互いに結ぶことができる「接着剤」の役割をすると見ることができます。

 私たちにはそのような統一されたビジョンが必要になります。私たちが持っている共通の人類愛を定義する、明確であり超越的な真実がいかに重要であるかを認識する必要があります。躍動的に繁栄する倫理的な社会の実現に必要な、共通の価値に向かって共感を形成しなければなりません。これらの趣旨によりグローバル・ピース財団を設立しました。共通の人類愛を標榜して、普遍的原則と共同の価値を高揚するビジョンに従い、財団を設立したのです。全世界のコミュニティ、及び国家の平和を促進し、その中で機会を与えるという重大な問題に対処するにおいて、価値に基づいたアプローチを効果的に示す課題が必要になります。ビジョンはシンプルで明瞭です。「国籍、人種、民族、宗教に関係なく、すべての人が神様の下、一家族(ONE FAMILY UNDER GOD)」というのが、まさに私たちが求めているビジョンなのです。

私たちの自由と共通の人類愛を定義する普遍的な原則は、文化圏ごとに異なり定義されることもあるが、それにもかかわらず超越的な真理として明示されることが出来ます。私の祖国である韓国では「弘益人間」という5千年前から伝わる倫理思想があります。インドの場合、古代ヒンズー教の思想である「VASUDHAIVA KUTUMBAKAM」と表示され、アフリカの場合では「UBUNTU」、アメリカの場合では独立宣言に倫理思想が記載されています。

グローバル化という複雑に絡み合いながら徐々に近づく世の中で、普遍的な共同の価値を表現することが急務です。一部ではこれを「グローバル倫理」と呼ぶことがあります。今日、この場でグローバル倫理のコンセンサスを確立するために、過去数十年の間の努力がさらに発展していることを断言することができ、個人的にとても満足しています。特にこの分野の著名な学者であり先駆者である、レオナルド・スウィードラー(LEONARD SWIDLER)博士の功績に感謝申し上げます。スウィードラー博士はコンベンションの期間中「宗教間の平和構築」のセッションで議論をして頂く予定です。超宗教セッションでクリスチャン、イスラム教徒、ヒンズー教徒、及びその他の様々な伝統宗教を持つ人々が集まり、グローバル倫理をさらに発展させるための持続可能な取り組みを開始します。 <続く>