2016/11/09

World CARP 世界会長就任式でのみ言(2) 2000年3月31日、アメリカ・ワシントンDC


2000年3月の顕進様のワールドカープ世界会長就任式におけるお話の続きです。2004年に出版されましたが、今は絶版となった「心情文化の主人」の本に出ていた内容です。まだ真のお父様がご健在の頃のお話なので、最近の事情とは多少違う部分もありますが、その当時からの顕進様の一貫した正しい神の摂理観と後天時代における私たちの信仰生活の在り方を学ぶことができます。


新しいパラダイム(思考の枠組み)とオーナーシップ(主人意識)


定着時代においては、自分自身や自分の家庭、そして自分の責任についての理解の仕方が大きく転換されるのです。そして、それが統一運動全体や代表的な各機関に反映されます。今は物事を否定的に論じることや批判することにエネルギーを費やすべき時ではありません。それよりも、各人が前向きにオーナーシップを持って、「自分がしなければならない!」と叫ぶような時代であるべきです。

統一運動のメンバーが作ったインターネットの掲示板サイトなどを閲覧してみると、そこには改善を要することがたくさん指摘されています。それもガス抜きとしてはいいのかもしれませんが、結局それをどうするつもりなのでしょうか。これがオーナー(主人)と、一緒に付いて行くだけの部分的参加者との違いです、オーナーは「問題があるなら、私か直そう」と考えます。例えば、皆さんの家の蛇口が壊れて、水が漏れていた場合、皆さんが直さなければなりません。他人を責めることはできず、自分で直さなくてはならないのです。

定着時代に入った今、私たちはオーナーにならなければなりません。統一運動は自分のものであり、その問題を解決するのは自分の責任であると感じなければなりません、批判や口論にエネルギーを浪費するのではなく、建設的で積極的なこと、そしてイニシアチブを作り出すことにそのエネルギーを集中させましょう。

新しい時代が始まりつつあります。この時代は皆さん一人ひとりから始まるのだという事を強調しておきます。皆さんが自分自身の中にある希望を見出して、それに火を付け、その希望の火を携えて積極的に努力し、地域の人々の生活に影響を与えることができるならば、統一運動は復活するでしょう。そのような運動の精神が皆さんの住む地域社会やその住民に浸透していくでしょう。

新しい時代に突入したので、新しいパラダイムが前面に出てきました。まず変わるべきなのは、私たちの考え方です。オーナーシップを持たなければなりません。私たちが所属し、信仰を持っている、この教会が自分のものであり、それ故にどのような問題があったとしても、自分が解決すべきだと感じなければなりません。他の誰かがやってくれるのを待っていてはいけません。自分がするのです。そのような姿勢を持つ人が多くなれば、想像以上に早く、様々なことが皆さんの目の前で変わり始めるでしょう。そのような新しい時代が到来したのです。

お父様が定着時代、第四次アダム圈時代、二世時代などについて語られる時、そのような意味合いがあるのです。今は本当にオーナーシップを持たなければならない時であって、ただ後ろに座って傍観し、「私は嫌な経験をしたので、もう責任を持ちたくない。マイペースで行きたい」などと言う時ではありません。そんな時ではないのです!価値あることは何でも犠牲と投人が必要なのですから、もう一度それに立ち向かってください。私たちは新しい時代に入りました。新しいパラダイムが前面に出てきています。

統一運動がそれを掴んで取り入れ、所有するようになるには、私たち、特に一世が考え方を変えなければなりません。どうして、特に一世がそうだと言うのでしょうか。それは、一世が復帰時代の制約を受け、その時代の重荷を多く抱えてしまっているからです。その重荷は生き残るために必要だと本能的に判断して得たものかもしれませんが、この新しい時代には必要ないものです。もはや生き残るかどうかというだけの問題ではありません。実際に建設することが問題なのです。

子育てを考えてみてください。親の役割は地球上で最も高尚な役割ですが、親は皆、子供を育てるには100%、200%、300%の投入が必要だということを知っています。真の父母様の勝利の証である統一運動に対して、私たちはそれ以上の愛情と愛着、そして献身的精神を持たなければなりません。

今日の午後早い時間に、様々なCARPのメンバーと話をする機会がありました。そこには過去のCARPメンバーと現在のCARPメンバーがいました。過去のCARPメンバーの多くはCARP、STF(Special Task Force)プログラム、あるいはPLA(Pure Love Alliance)プログラムに所属している二世メンバーの父母たちです。そのような父母は私に「私の子供は学校に行かなければならないので、STFプログラムでの活動は一年で十分だと思います」と言っていました。

しかし、子供たちは「私はSTFプログラムを本当に信じています。初めて自分の信仰を経験し理解して、自分のものにすることができました。もう一年やりたいです。でも、親はいつも「勉強に集中しなければならないから止めなさい」と言います」と言っているのです。これは何度も聞く話です。しかし、父母たちに「統一運動が取り組むべきだと最も強く感じる重要課題は何か」と聞いてみると、ほとんどの祝福家庭の父母は「二世がお父様の伝統を相続できるように育てることだ」と答えます。何とも皮肉なことです。

自分の子供のことを考えてみてください。子供たちは幼稚園から高校まで完全に世俗的な教育を受けます。皆さんの中で、子育てのためにいつも家にいる人は何人いるでしょうか。彼らは夏休みによく修練会に参加しますが、修練会で本当に学べることはどれくらいあるでしょうか。修練会で本当に自分の信仰について理解し、自分のものとするでしょうか。

認織論について、お父様と長時問にわたって話し合ったことがあります。私はお父様に「人はどのように学ぶのでしょうか」と質問しました。私は強い意見を持っていたので、それを主張しました。皆さんがある知識を本当に学び、自分のものにするのは、認識的、あるいは知的な方法によってではないと思います。その議論の基本的構造を理解したとしても、それはすべて抽象的なものです。

実際は経験を通して知識を所有するのです。皆さん白身も親になってから、そうやって親の愛を理解したのではないでしょうか。親になる前に、親の愛の意味について説明を受けたとしても、それはすべて頭の中のことです。親の愛が分かったわけでも、感じたわけでもありません。

信仰もこれと同じことではないでしょうか。「私はなぜ統一運動に入ったのか」と自問してみてください。ただ原理の強力な説得力のためだけで入ったのでしょうか、それともそのコミュニティ(共同体)の中で感じた経験の故だったのでしょうか。皆さんが統一運動と真の父母様に、生涯を捧げようと決意した瞬問が、自分自身の信仰や確信、そして信念に対してオーナーシップを持った瞬間だったはずです。であれば、皆さんの子供たちにも同じことをする機会を与えてもよいのではないでしょうか。前線で試練を受けることがなければ、いつ自分の信仰を理解する機会を持てるというのでしょうか。

皆さんは、私がお父様の息子として、誰も近づくことができないガラスの王宮「イーストガーデン」で銀のスプーンを口にくわえて生まれたのだろうと思うかもしれません。もし誰かが私について本を書くとしたら、そのように紹介するでしょう。しかし私か語れば、全く違う話になります。私は生まれた瞬問から特別な宿命を与えられ、以来何度も何度も自分の立場を証明しなければなりませんでした。誰しも観察されるのは嫌なことですが、「真の家庭」は常に触察されながら生きていかなければなりません。特に父母様がおられない時は、そのことが若者にとって大きなプレッシャーになります。

それでも、私は今ここに憤慨しながら立っているでしょうか。あるいは、激しく非難する気持ちを持って立っているでしょうか。文句を言い始めればきりがありません。もし私か自分自身の小さな個人的正義感に固執していたら、今日ここに立つことはできなかったでしょう。今日ここに立つためには、どうにかして「私はすべてを消化する。そして、この瞬間からは破壊的な姿勢や精神ではなく、新しく創造的な姿勢と精神を持って前進する」と言えなければなりませんでした。アーメン!

創造的になるとはどういうことでしょうか。オーナーシップを持つとはどういう意味でしょうか。それは重荷を置いてくるということです。皆さんを待っている新しい未来とその展望に目を向けてください。統一運動にとって最も大きなチャレンジ(課題)は外にある世界ではなく、自分自身です。なぜかと言うと、未知なる未来に向かって、確信と熱心さを持ちながら、一心不乱に危険な中に飛び込んで行くことを私たちが恐れているからなのです。

しかし、皆さんに教訓したいことは、私たちは歴史におけるゼロ・ポイント、すなわち実体的な天国の建設を始めることのできる時点に立っているので、すでに基盤は整っているのだということです。これは言葉だけで終わるのではありません。皆さんが私の語った言葉に感動を覚え、レンター(賃借人)ではなくオーナー(主人)になって、積極的に問題を解決しようという決意をしたならば、全く新しいことが始まり、目に見えるようになってくることを私は知っているからです。

二世の話に戻りますが、矛盾したメッセージを与えられて育っていく子供たちのことを考えてみてください。皆さんが教師、あるいはリーダーだとすれば、一貫性が重要であることを知らなければなりません。言行が不一致であってはいけません。自分が語ることと矛盾した行動をとってはならないのです。

もし祝福家庭である皆さんの主要な関心事が、真の父母様から授かった信仰と活力と精神を如何に自分の子供たちに植え付けるかということであるならば、子供たち自身にその信仰と決意を見出させる機関や組織を支援し、それによって彼らに生命を与えることが皆さんの責務であると感じなければなりません。

すでにお話したように、すべてが連結しているので、今口皆さんにお伝えするメッセージはCARPという組織だけに留まるものではありません。ですから、CARPについて話したり、CΛRPのビジョンを展開したりするためには、まず統一運動全体のより大きくて広い問題を明確にしていかなれければなりません。

再度強調しておきたいことは、私たちは定着時代に入ったということです。私たちは自分の考え方や姿勢、観点を変えなければなりません。復帰時代に負った重荷を捨て去り、新しく出発することが必要です。私たちは一つの運動体、あるい、は一つの組織として共に前進しなければなりません。また、祝福家庭として前進しなければならないのです。



CARPの使命

それでは、この摂理的時代において、CARPが新しい青年運動の頂点、あるいは中心点となるという使命を如何に米たすことができるでしょうか。CARPのビジョンはとても単純です。私たちはもう一度、「福音伝道(Evangelism)」に焦点を合わせなければなりません。「福音伝道」という表現が気に入らないかもしれませんが、要するに伝道活動のことです。

他の組織、例えば教会を例にとって、どのようにしたら成功する組織が作れるのかを考えてみましょう。もちろん、私たちは教会以上のものを提示しています。ある意味では、統一運動を世界平和統一家庭連合や単なる教会もしくは宗教団体に狭めてしまうことは間違いです。なぜなら、私たちは実体的な生き方を提示しているからです。

しかし、完全に同じではないにしても、ある程度類似したモデルをつくるために、繁栄し発展している宗教を見てみましょう。そのような宗教はすべて、強力な伝道部門を布しています。反対に、衰退している宗教はこの根本的な部門を欠いています。

世界平和統一家庭連合が創設されて以来、この数年間に統一運動はどのようになってきたでしょうか。統一運動が取り入れた組織形態は会衆派教会のような形態です。メンバーは地域に家庭として定着して会衆(信徒の集まり)を構成し、他の教会や他の宗教、他の教派に対して渉外活動を行っています。言い換えれば、非常に強い会衆派的組織形態をとっているということです。 しかし、その一万で焦点を当ててこなかったものは何ですか。それが伝道なのです!

他の教会と友好関係を作る渉外活動は良いことなのですが、限界もあります。なるほど、彼らはお父様を偉大な預言者、あるいは偉大な霊的指導者として受け入れるでしょう。また、祝福の意義と精神も受け入れることでしょう。しかし、果たして彼らはお父様を再臨主として受け入れるでしょうか。その人生を真の父母様のために捧げ、真の父母様のコア・メンバー(核心的要員)として真の父母様の根(血統)に直接接ぎ木されることを望んでいるでしょうか。

統一運動に欠けているのがこの要素であり、これこそがCARPの取り組むべき問題です。つまり、誰も反論できないほど繁栄し成功した組織を作るためには、この要素が絶対的に不可欠なのです。組織的なレベルで話せば、そういうことになります。では、より摂理的・霊的なレベルで話すとしたらどうでしょうか。どうして新しい若者を連れて来ることが必要なのでしょうか。

復帰摂理の目的は何ですか。簡潔に言えば、復帰摂理の全体的な目的は理想家庭を創ることです。家族というのは、絶対的かつ永遠の絆で結ばれた最も近い関係です。そして、家庭の中で、特定の習慣や文化、価値観、及び絶対的で永遠な縦的伝統を学ぶのです。したがって、実体的な天国を創建するためには、理想家庭に接ぎ木され、永遠のレベルで決意している大勢の若者が必要なのです。

つまり、ただ祝福を受けて、「レバレンド・ムーンは偉大で、素晴らしい霊的指導者だと思います」と言う程皮の基準ではなく、もう少し献身的な基準が必要だということなのです。「私は真の父母様を自分の父母だと思う。私は今やその家族なので、この家庭のために何でもします」という基準です。

それにはコア・メンバーが必要です。ただ、「皆さんの活動が好きです。私のスケジュールはこうです」と言うだけの人ではなく、もっと献身的に活動したい人を連れてきてください。本当の構成員が必要なのです。現実は、統一運動のコア・メンバーはだんだん高齢化しています。その数が二世によって埋め合わせられるなどとは考えないでください。内側に向かえば向かうほど、統一運動は摂理的な使命を失敗してしまうでしょう。

私たちは常に、統一運動に新しいメンバーを連れてくること、若い血を注人することに目を向けなければならないのです。ですから、私はCARPを基盤として、若者、すなわち統一運動内外の二世のための青年運動を展開することにエネルギーを注ぐつもりです。もし私たちがたくさんの人々を統一運動に連れてくることができれば、問違いなくこのアメリカという国家を動かすことができるでしょう。学内を基盤にした草の根的青年運動の力を考えてみてください。とてつもない政治力や経済力が実現されるでしょう。

それでは、どうして私たちは教会の中に立っていないのでしょうか。すでにお話ししたように、お父様のメッセージは宗教を超えたものだからです。お父様が明確に言われたように、私たちが信じ、教えることがそのまま自分の生き方となるならば、宗教は必要ないのです。宗教は堕落した人間がもう一度神様に近づくための道具もしくは産物ですが、その究極の目的は魂の解放のみなのではなく、霊と肉を解放することなのです。
私たちは単なる信仰的基盤を作るのではなく、実体的基盤を作ることを信条としているのです。私か始めた「真の家庭文化の創造」に関する会議も、実体的基盤を成し遂げようとする取り組みの一環です。皆さんはその会議についてまだ聞いたことがないかもしれませんが、いずれ耳にするでしょう。

私は、皆さんがその会議に参加することを願います。なぜなら、皆さんの貢献が必要であり、貴重だからです。これは将来、CARPが焦点を当てるべきものと方向が一致しています。
皆さんにはその関連性が見えてくると思います。私かわざわざ示す必要はありません。伝道という、この重要な要素は統一運動に不可欠な内容です。二世の子供たちを含め、全世界の若者がどのようにそこに連結され、最終的に統一運動がどのように発展していくかが、皆さんにも分かってくるでしょう。

いずれ、CARPに来る子供たちがアメリカのCARP運動を復興する機運をもたらし、このアメリカで青年運動を築き上げることでしょう。彼らはやがて誇らしい中核部隊となって、大学や大学院に行く頃には、多くの内容を持った者となるでしょう。<つづく>


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