2017/04/04

GPC 2017文顕進議長基調講演(1)

内外貴賓の皆様、ご列席の皆様、
今回、フィリピンのマニラで開催される第7回グローバル・ピース・コンベンション(GPC)に来られた皆様を心から歓迎し、この場に立つことが出来心から光栄に思います。今日この場に、40カ国以上の指導者の方々が集いました。社会の構成員でありながら、政治家、政府官僚、宗教や財界の指導者、教育者、及び市民社会・青年指導者として活躍している方々です。特に共同のビジョンに基づき、平和と繁栄に向けて精進し実現していく準備してきた内容を示すために、今日このような時間を持てる事はとても意味深い事と感じます。

今回の行事のために物心両面で後援してくださった内外、及びパートナー機関と関係者の皆様を始め、国際組織委員会の共同委員長を務めてくださったグロリア・アロヨ(GLORIA ARROYO)元フィリピン大統領と、ビニシオ・セレッソ(VINECIO CEREZO)元グァテマラ大統領にも心から感謝を申し上げます。また、自由という大義と躍動的なアメリカ - アジア同盟関係を支持してくれた、ワシントンDCにある世界的に有名なヘリテージ財団(HERITAGE FOUNDATION)の創始者であり、同志であるエドウィン・プルノ(EDWIN FEULNER)博士にもこの場を借りて感謝の意を表したいと思います。

私の祖国である韓国からも、VIPの方々が参加されました。真の政治家である「統一を実践する人々」の韓和甲(ハン・ファガプ)常任顧問、専任副首相であり現国会議員である金振杓(キム・ジンピョ)議員にも敬意を表します。

また、コンベンションプログラムにも記載されている全世界GPFグローバル・リーダーシップ委員会の委員の方々にも感謝申し上げます。フィリピン教育省、観光庁、フィリピン商工会議所、SMケオス、メディアパートナー、IBM、ワンコリア財団、国連ESCAPなど、数々のスポンサーとパートナーの皆様に特に感謝申し上げたいと思います。この場に集った全ての方々に感謝の拍手お願いします。

歴史的な第7回GPCのため、2009年に第1回GPCの開催地であったフィリピンに再びこのように集まりました。非常に重要な理由があるからです。十数年以上前に予見したように、今アジア大陸と太平洋島嶼国は、グローバルな影響力、機会および躍動の経済の中心地として浮上しています。環太平洋(PN-PACIFIC RIM)の時代とも呼ばれる新しい時代に入りつつ、世界経済の中心軸が大西洋からアジアへと移動しています。特有の地理的、文化的、歴史的背景を持つ東南アジア国家であるフィリピンも今は、地域と世界の平和のために極めて重要な役割を実行する立場にあると思います。

過去のGPCを通して、私は今世紀の未来を決定する上で、南半球の役割が重要であることを継続的に表明して来ました。先進国の成功モデルを反映すると、最適な政治経済システムを迅速に開発することができる点から、南半球の国々の可能性に注目しました。現在その先進国が犯している失敗を、踏襲しない場合において可能な話です。つまり開発が遅れただけに南半球の国々は、国・地理的開発に必要な最適なソリューションを選択することができ、失敗は最小限に抑えることができる機会を得るのです。

東南アジアブロックは、これらの点で最も未来が明るいと言えます。最も活気のあるグローバル海洋貿易の中心地に位置しており豊富な天然資源の宝庫であり、この地域の労働可能な人材は爆発的に増加する傾向にあります。また適当な政府体制の下、比較的包容的な社会・宗教環境を備えた国です。このような理由から、東南アジアブロックのグローバル経済、政治、社会、宗教的な影響力は急速な地域の成長に支えられ、潜在的にさらに拡散される見込みです。フィリピンで起こっている事は東南アジア、汎太平洋地域、アジア全域、そして全世界にまで影響を与えることになる。

このような理由から、今年50回目のアセアン(ASEAN)議長国として、地域の未来を決定するためにより重要な役割を成すべきこの場で、私の第二の故郷とも言えるフィリピンに再び集いました。グローバル・ピース・コンベンションの原則と価値の観点から見ると、神様を中心に家庭を重視するフィリピンで今回のコンベンションを開催することは、ある意味当然な事です。「MAKA-DIYOS、MAKA-TAO、MAKA-KALIKASAN、AT MAKA-BANSA - 神様、人、自然と国家の愛のために」というフィリピンの民族のモットーにも反映されています。本当に美しい表現ではないでしょうか。

今回のコンベンションは「道徳的であり、革新的なリーダーシップ:平和と発展のための新たなモデル」と呼ばれる、今の時期に適切でかつ重要な主題について議論する場となります。約10年前、国連と関連する国際機関は、2030年までに持続可能な開発目標(SDG)を達成するためのキャンペーンを開始しました。本コンベンションは、目標を達成するために必要な技術革新的かつ斬新な多分野の協力モデルを提示することです。同時に、見違える開発だけでなく、自由と個人の権利、正当なガバナンスに基づく真の平和を達成するためには、より根本的な問題を解決する必要があります。

2016年は混乱と課題、変化の時期でした。私たちは歴史的に重要な変曲点に立っていて、アジアからアメリカ、そして世界的にリーダーシップが移り変わる変換の時期に来ています。失敗したトップダウンの発展モデルと既存の状態のみを維持する習慣に対して、急速な社会経済的変化の中に取り残されたり疎外された人々の不満が表出し始め、これらの不満に迎合した運動が勢力を伸ばしています。

グローバルトレンドと技術の発達で、人が互いに異なる文化・経済圏との間の繋がりがより緊密になりました。これらの繋がりにより発展の機会を得たが、一方では様々な人々を統合させなければならない重要な課題を抱えることにもなりました。日々、増大される繋がりにより世界が徐々に「小さく」なる中、国籍、民族、人種、宗教の多様性を受け入れながら、どのように統合を成すことができるか考えたことがありますか。国家の利益と世界の利益が一致しない場合、私たちはどのように調整するべきでしょうか。

政治、または経済的な事項のみを考慮して導出したグローバルな視点やアプローチは、初めから限定され不足な部分が多いことでしょう。国家別の利害関係を超えて進むべき方向や方法を開発してこなかったため、グローバル化するにあたり課題があるのです。今まで、国際的に進んで行くための道徳的・精神的な方法を効果的に正当化した主体はありませんでした。

 私たちに必要なのはシンプルで明瞭なビジョンです。創造主が与えられた基本的人権とすべての人々の精神的・道徳的性質を支持する普遍的原則に基づき、人類共通の本質を描いたビジョンが必要になります。ここで一般的な原則は、日々近づいていく世界で共に暮らし互いに繋がっていく方法を、導く共同の価値に実際に適用することができる原則を意味します。「共同の価値」は、隣人、国家、あるいは世界的な共同体などのすべての社会の主体を、互いに結ぶことができる「接着剤」の役割をすると見ることができます。

 私たちにはそのような統一されたビジョンが必要になります。私たちが持っている共通の人類愛を定義する、明確であり超越的な真実がいかに重要であるかを認識する必要があります。躍動的に繁栄する倫理的な社会の実現に必要な、共通の価値に向かって共感を形成しなければなりません。これらの趣旨によりグローバル・ピース財団を設立しました。共通の人類愛を標榜して、普遍的原則と共同の価値を高揚するビジョンに従い、財団を設立したのです。全世界のコミュニティ、及び国家の平和を促進し、その中で機会を与えるという重大な問題に対処するにおいて、価値に基づいたアプローチを効果的に示す課題が必要になります。ビジョンはシンプルで明瞭です。「国籍、人種、民族、宗教に関係なく、すべての人が神様の下、一家族(ONE FAMILY UNDER GOD)」というのが、まさに私たちが求めているビジョンなのです。

私たちの自由と共通の人類愛を定義する普遍的な原則は、文化圏ごとに異なり定義されることもあるが、それにもかかわらず超越的な真理として明示されることが出来ます。私の祖国である韓国では「弘益人間」という5千年前から伝わる倫理思想があります。インドの場合、古代ヒンズー教の思想である「VASUDHAIVA KUTUMBAKAM」と表示され、アフリカの場合では「UBUNTU」、アメリカの場合では独立宣言に倫理思想が記載されています。

グローバル化という複雑に絡み合いながら徐々に近づく世の中で、普遍的な共同の価値を表現することが急務です。一部ではこれを「グローバル倫理」と呼ぶことがあります。今日、この場でグローバル倫理のコンセンサスを確立するために、過去数十年の間の努力がさらに発展していることを断言することができ、個人的にとても満足しています。特にこの分野の著名な学者であり先駆者である、レオナルド・スウィードラー(LEONARD SWIDLER)博士の功績に感謝申し上げます。スウィードラー博士はコンベンションの期間中「宗教間の平和構築」のセッションで議論をして頂く予定です。超宗教セッションでクリスチャン、イスラム教徒、ヒンズー教徒、及びその他の様々な伝統宗教を持つ人々が集まり、グローバル倫理をさらに発展させるための持続可能な取り組みを開始します。 <続く>

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